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怪物の様に生きたいロボット

詩や短編小説、そして何かの置き場。

京都ぶらり途中下車の旅

そういえば京都日帰り旅行みたいなものにこの前行ってきました。

その中で写真を六十何枚か撮ったので適当にコメントしたり、コメントしなかったりします。

(本当は写っちゃった人の顔とか明るさ色味の修正とかしたのが暫くなんらかのブログ側の不調で上げれずに四苦八苦してた。誰とは言わないがはて◯殺してやろうかと思った)

 

演出もありますが、純粋なる思考能力の低下が語彙力を失わせていますが、その点だけご注意ください。

 

 

 

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記念すべき一枚目。平等院に向かう途中の宇治の石鳥居ですね。詳しいことはよくわかんないです。

 

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平等院の内部に入ったよアピール。大人は500円ぐらいだったか?600円だったか?

忘れましたが、札が一枚あれば入れます。

 

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これがその有名な……有名なやつ!有名なやつを斜めから撮ったやつです!本当です!信じてください!

 

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ここまで引けば本物の有名なやつと信じていただけると思います。たぶん本殿ですね。

 

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ほらこれ!よくあるやつ!正面特有のよく地図に載るやつ!!

 

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特に意味があるとは思えないアップ。

 

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その上にある小ちゃい……たぶんこれは朱雀?

 

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正面から見て右側のアップ。池と石(石?)が綺麗。

 

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あれですね。池と石が綺麗。

 

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鐘。たぶん鳴らしちゃいけないやつ。

 

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鐘02。

 

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南門らしいです。同行者が写り込んでるどころかこっち向いてますが気にしないでください。

 

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同行者曰く、事務所らしいです。絶対違うと思います。

 

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さっき僕が語彙力失っていた平等院本殿の瓦をよく見ると、獅子(?)が変顔してたので撮りました。

 

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建物ばっかり撮っていましたが、ここは景色も綺麗ですね。橋が映る水面も素晴らしい。

 

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アホなのでこれの正しいやり方は最後まで覚えることができませんでした。

平等院の別館で展示物がいろいろある所にも入ったのですが、そこは写真もスケッチも禁止だったので残念ながら何も思い出せません。

マイク持ってカラオケ歌ってる像があったのは覚えてます。

 

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画像は平等院の帰り道で食事(僕は『茶そばにしん』だった。にしんと茶そばの風味が絶妙にマッチしていた画像はない。店名もわからない)の後の休憩シーン。

(手は同行者のものです。サイコパスなので勝手に手を入れてきました)

僕は画像のわらび餅?ではなくお団子を頂いたのですが、抹茶とすごく合っていて美味しかったです。ていうか偶然有名なお店に入ったのですが、良い抹茶ってちゃんとお茶の味がするんですね。基本的に抹茶は独特の癖があって好きではないのですが、このお店の抹茶は癖はあまりなく飲み易かったですね。

お店の名前は宇治平等院表参道にある「三星園上林三入本店」ですね。

趣があるお店なのですが、少し驚くというか意外な一面もあるお店です。

そのあたりは行ってみてのお楽しみという感じでしょうか……

 

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さて、舞台は変わって伏見稲荷大社。ここで僕は地獄を見ました。

(主に今写ってる同行者のせい)

 

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お稲荷様ですね〜人が多くて詳しくは見れなかったのですが、いなりを咥えているんでようか?

一般人特有の浅知恵なので多分違うと思いますけど。

 

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立派すぎる。キング・オブ・トリイって感じですね。気分的には外国人なのでこの表現力は仕方ないです。

 

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人がいっぱいで早く撮ろうとしたため、どこ撮ってるのかよくわかんないです。

 

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お稲荷様なに咥えてるんですかね。

 

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とにかく威厳がある。あと人が多い。右の阪神タイガースの酒樽(?)がチャームポイント。

 

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そこらそこらにお稲荷様。

 

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お稲荷様(お稲荷様好きだなコイツ)

 

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さて、有名な1000本あると言われる鳥居です。この辺りから人の密集度が凄くてまともな写真が少ないです。

 

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鳥居の中を歩きながら適当に上を撮った感じですね。思ったより撮れた感じでしょうか。

 

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邪魔にならないよう素早く撮ったのでブレてますが、雰囲気だけ伝わればと

 

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触れちゃうぐらいに圧迫される場所もありましたね。画像で触ってるのは誰かわからないですし、触って良いものかもわからないですが

 

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ここからノリで「一番上(伏見神宝神社)まで行こう」「こういうことは若いうちしかできない」と例の同行者が言い出して、正直しんどそうなので嫌でしたが、ずっと待っているのも暇なので、険しい山の階段を登り始めることになりました。

これはその間に撮った林の景色ですね。もはや森ですけど。

 

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竹林。

 

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隣の英語が気になるけど、竜です。

 

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階段登りの疲れからか被写体がズレてますね。鶏に似た神様なのだと思われます。

手はサイコパスです。

 

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この写真ではまだ中腹以下。こういうところがいっぱいあるので、小銭が犠牲になったりならなかったりしました。

まだなのか?ってなってきて正直引き返したかったですが、正直迷子になるのが嫌だったので同行しました。

 

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正規ルートにはまだまだ鳥居が続きます(気まぐれで道草を結構食った)

 

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こんなところもあります。なんか底なしの湖っぽくてちょっとだけ怖いですね。

 

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これは結構上の方から見た景色ですね。だいぶ疲れてたのと、人がけっこういたのでベストショットが撮れませんでした(「もう写真はいいや……ってなってた」)

 

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頂上まで着いたぜ記念。疲れ果ててカメラはほとんどカバンにしまってた。

頂上まで50分はかかりましたかね……(中腹ぐらいの看板に「山頂まで30分!」ぐらいのノリで文字が書いてましたがあの看板蹴飛ばしてやりたいですね)

 

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最後に出町柳から下鴨神社へ。僕自身は三回目の来訪です。

ちなみにこの橋のあたりとかトンビが凄いいっぱいいます。食いながら歩いてたりしたら確実に襲われそうなので注意してください。

森見登美彦先生の作品でもお馴染みの場所ですね。

 

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ただすのもり。疲れ果てていたので森自体の写真は少ないですが、実際訪れると、凄い新緑に癒されますね。

 

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河合神社。例によって写真は少なくなってます……。

 

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糺の森の写真があんまり撮れてなくて申し訳ないんですが、疲れた時とか実際行ってみてください……なんか凄いです。神聖な感じが凄いです……マイナスイオンとかチャチなもんでは測りきれない癒しを感じます。

 

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本当に疲れていたので写真を加工しても伝わってくるぶれぶれ感。

 

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石橋と水。こういうのも趣があっていいとは思ってます。

 

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こっちは木々と水ですね。

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ご神木だと思われるんですが……詳細はわからないです……三回も行ってるのに……

 

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個人的にこの場所では一番好きなところです。あの石段に座って目の前の川を眺めるのは良いですよ?

 

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伏見であれだけの数の鳥居をくぐってきた後でも「鳥居は立派ですごいなあ」と思えるので鳥居は凄いんですよ。

 

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下鴨神社本殿入口ですね。当たり前ですがどこもこういうのは威厳がありますねえ。

 

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なるほど(思考限界)

 

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本殿内側から。写ってるのは一番まともな同行者です。

 

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最後は鴨川……この後、ご飯をどっかで食べて帰宅しました。

 

 

文が終わってますが、ここまで見ていただいてありがとうございました!!

最後は偶然出くわした猫の写真でお別れです。

 

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Mr.

 僕の街の海に「Mr.」と呼ばれる怪獣が住んでいた。

 Mr.はタコの様な風貌をしていて少し、宙にフワフワと浮いている。そして、タコの足の様な象の鼻の様な長い鼻を7本持っており、食事はいつも鼻から吸い込んで摂っていた。いつも食べる物は気まぐれで日によって変わる。水だったり、果物だったり。

 ただMr.は全長が25mとやはり怪獣と呼ばれるだけあって大きく、鼻の穴もちょっとしたトンネルぐらいのサイズなので、たまに間違えて近くにいた人間や動物を吸引してしまうことがある。

 もちろんMr.と呼ばれるだけあって彼は紳士で良い奴なので、人間や動物は消化する前にくしゃみをして吐き出してくれる。

 またMr.はそこらの怪獣と違って意思疎通ができる怪獣で近くに行って話しかけたらテレパシーで僕らの頭の中に話しかけてくるのだ。話し方は感情がないロボットのような素っ気ない物だが、話しかけたら一言三言は返してくれるので「丁寧な奴だ」と皆に褒められている。

 ちなみにMr.という名称だが、その名が付けられた理由がある。

 ある日、海難事故に遭って海で溺れかけていた人たちを救うために、溺れかけていた人たちが海底に足を付けるようになるまで海水を吸い込んで、見事に救ったのだ。

 実は僕もその一件で救われた一人だ。

 その後、彼は全員救助されたのを待った後、海水を吐き出して元の環境に戻した。

 実はこの時、海の生物も一時的に自分の長くて太い鼻の中に避難させており、ほとんどの生物を傷つけずに元の環境に戻してあげたことが、後々判明し「彼はなんて良い奴なんだ」「いや、紳士に相応しい」などと街の人間が更に彼を賞賛し始め、最初は「タコさん」やら「象蛸さん」などと呼ばれていた彼は街の人から敬愛を込めて「Mr.」などと呼ばれる様になった。

 

 しかし、ある日海からMr.がこつ然と姿を消した。

 街の人々は「僕らに愛想を尽かしたのではないか」「話し返すのが面倒になったのではないか」などとネガティブな予想を立てていたが、Mr.は突然何かを始める、気まぐれな性格でもあったので「いつか帰ってくるだろう」と皆、結局は能天気に彼の帰還を待っていた。

 だが、待てども待てども、彼は帰ってこなかった。一年が経ち、二年が経ち、あっという間に五年の月日が流れた。

 しばらくすると人間の気持ちは変わるもので「Mr.は都市伝説だった」などと流布する奴が現れたり

「実は風貌が気持ち悪いと思っていたのでせいせいした」

「彼のテレパシーは脳に悪影響だった可能性がある」

 などと彼そのものを否定する様なそんな風潮にさえなろうとしていた。

 

 そして、それから更に五年が経った頃、彼は僕らの海の一番深い海底で、動かなくなっている姿で発見される。

 Mr.は海底にうずくまるような形で全長は50mほどに肥大化して動かなくなっており、専門家などはこぞって彼の回収に務めようとしたが、彼が動かなくなっても鼻から海水を吸引していたやため、回収は難航。結局、数年越しで彼を海底から地上に引っ張りだすことに成功する。

 地上に上がった瞬間にMr.は吸引が止まって、完全に停止した状態になると、街の人は彼を見世物にして街の名物として売り出そうなどと謳いだし、実際、彼は数年間、浜辺に放置され、それが街の名物スポットになった。

 

 だが人々は忘れている、なぜMr.が動かなくなった後も海水の吸引をしていたのか、海の底で彼が何をしていたのか、なぜ肥大化していたのか。

 

 その後、街を襲うように海の水位が上がり始めた。その勢いは凄まじく、街全体が水の中に沈むまでそう長い時間はかからなかった。

 水位が上がったのは温暖化の影響があるなどとニュースでは見たが、温暖化であそこまで急に水位が上がるとは思えない。だが、今まで水位が上がらなかったのは、何故か?

 今の僕らにはなんとなくわかる。

 

 当たり前のことだ。Mr.は紳士で良い奴なのだから、あの街が大好きな気まぐれ者の怪獣。

 街を救うために一肌脱いでもおかしくない。

 それほどにMr.は僕らのことが好きだったのかも知れない。好きでいてくれたのかもしれない。

 

 そんなMr.は今も静かに街とともに眠っている……。

少女と怪物〜雨の理由〜

「願いは聞き届けた、これからお前を食べてやろう」

 身長3メートル。牙と口は大きく、爪も眼光も鋭い怪物はかわいらしい少女に向かってそう言った。

「だめ、全然なってない!私を食べようという気が微塵も感じられないわ!」

 少女は見た目とは裏腹に強い口調で怪物を叱ってみせる。

「そうですか……」

 怪物は見た目とは裏腹に弱気な態度で少女に頭を下げた。

「そうよ、はい次」

「はい……さあ!これからお前を食べてやろう!」

「声が大きくなっただけ。はあ、これで村が本当に救われるのかしら……?」

「す、救われますよ!オレの一族が女の子を食べたら雨が降ったんですから……」

 怪物は震える声で、“絶対”という自信に満ちた言葉を使った。

「……そもそも、本当にあなたもその能力を受け継いでるわけ?」

「それは未知数ですが……オレのじい様が前に女の子を食べた際には雨が降ったと父様が……」

 少女はその言葉を聞いて大きなため息をついた。

「こいつに喰われて雨が降らなかったら無駄死にじゃない……ご先祖様になんて言い訳すれば良いのよ……」

「オレも雨が降らなかったらご先祖様と村人に顔向けできませんよ……」

「その無駄に恐ろしい顔で私の村の人たちの前にノコノコ出て行ったら、みんな驚いてきっとそれだけで心臓が止まってしまうでしょうね……ってこんな雑談してる暇ないでしょ!!」

「はいっ!」

 怪物は少女の急なノリツッコミのような何かに体を直立させて反応した。

「そもそも、あんたが私をなかなか、ぱくっと食べてくれないからこんなお遊戯をしてるんでしょ!」

「はい……」

 少女の言う通りであった、怪物は少女の願いを聞き入れるまでは威厳を保っていたのだが、いざ少女を食べようとすると……いや、食べようとさえできずに今、この体たらくが晒されている。

「でも、怖いですよ!あなたを食べると絶対口の中とか外とかで血とか飛び散るじゃないですか!おいしいかどうかもわからないのになんでそんな怖い想いをしないといけないんですか!!」

 いきなりの怪物の逆切れとその内容に少女は呆れて口をつぐんだ。そしてしばらくの間を置いて純粋な疑問を口にすることにした。

「……あんた、今まで一体何を食べてきたのよ……」

「え?それはもう、どんぐりとか、まつぼっくりとか……」

「ぷっ何それ!子どもの遊びじゃない!拾って食べてる姿を想像したらなんか妙に愛くるしくなってきたわ!アハハハハ!!」

 少女は怪物の予想外の返答に爆笑してしまった。怪物もつられてぎこちない笑顔を見せた。

「しかし、人の笑顔を見るのは初めてですから、何か変な気持ちです……皆オレの姿をみたら恐い顔して逃げていきますし……」

「ハハ、それはそうでしょう、あなた恐いもの。でも恐いのはやっぱり外見だけね」

「いじわるは言わないでください……」

「いえ、褒めてるのよ。あなたは優しい。だからこそ、私の願いを聞き届けてくれる。そう信じて私はあなたに食べられるの、そう決心することにしたわ」

「……」

 怪物はその言葉を聞いて思わず黙ってしまった。少女は完全に覚悟を決めている訳ではなかったのだ。自分の死を受け入れるという残酷な運命に対して。

「あえて、もう一度言うわ。私の村は今、干魃で水もまともに飲めない状況にあるの、だからこそ生け贄を捧げれば雨を降らしてくれるというあなたの下まで来たの」

 怪物は少女をもう一度良く見た。きりりとした顔や声色とは裏腹に、手足は小刻みに振るえており、今にも倒れ込みそうであった。

「……今、あなたは覚悟したのですね、死を」

「最初から覚悟はしてた……つもりだったけどね。やっぱり、本当に食べてくれそうな雰囲気が出てるあなたを目にしたらつい、ね……恐くてね……」

 少女の張り詰めていた声はついに崩れだし、目にもハッキリと涙が浮かんできた。

「だからお願い、早く食べて……私が私である内に、食べて欲しい。皆のために立派に死にたいの……」

 怪物は神妙な顔でその言葉を飲み込み、少し考えた後、すっと息を吐いて言葉を発した。

 

「願いは聞き届けます。これからあなたを食べてあげましょう」

 

「……迫力のない言葉……全然なってない……けど」

 

「ありがとう」

 

少女の瞳から涙が落ちた瞬間、怪物は少女を包み込み、鮮血に染まった。

 

その日から空は曇り、連日大量の雨が溢れ出し、村は干魃から救われることになる。

その大粒の雨はまるで怪物が流した涙の様に見えたが、その涙の理由を知る人はもういない。

 

 

〜あとがき〜

 

いつも通りライブ感で書きました。物語がストレートに伝わってくれればいいかなと思います。